2012/08/16

失望レトロバルブ

Jet City Amplificationのレトロバルブ(→Soundhouse)。
Soundhouseで頼んでたのが届いた。
おいえー、早速Big Ben Overdriveに乗っけてみるぜ・・・と思ったのだが、レトロバルブを商品梱包のケースから取り出そうとすると何かドロリとしたものが付いている。
ケースの中で動かないようにするグルーガンみたいなものかと思ったけど、やたらとネバネバしていて流体っぽい。
ティッシュで拭き取ろうとしてもネバネバし過ぎていて逆にティッシュが破れてレトロバルブの方にくっ付いてしまう感じ。
因みに一度手に付くと、水とか石鹸とか食器洗い用の洗剤では全然取れない・・・。ピンセットでそのネバネバしたものを削ごうと思ったのだが、このネバネバがピンのところにまで付いているのを発見する。
これはどういうことだ・・・?
これでは使えないぞ?
よく観察すると、どうもこのネバネバはレトロバルブのピン部分とカバーの隙間から出てきているように見える。
まさか・・・中の充填剤が融け出しているのか?
こんなものが垂れ流しになっているとなると、真空管から乗せ替えたときにその機材がえらいことになるんじゃないのか?

試しにピンを引っ張ってみると、なんかカバーからピンが抜けそうな感じ。
Retro Valve 01
Retro Valve 01 posted by (C)Ludwig D. Omen
そのまま引っ張り続けると、カバーを外すことができた。
充填剤がドロドロしている。
Retro Valve 02
Retro Valve 02 posted by (C)Ludwig D. Omen
本来この充填剤は固まっている筈のもので、これが固まることに因って中身とカバーとを固定することができるようになっている筈。
Retro Valve 03
Retro Valve 03 posted by (C)Ludwig D. Omen
↑これが中身。
ドロドロした充填剤。

どういうことだ?
大体、こういうところの充填剤には加熱で柔らかくなったり(グルーガンとか)二剤混合の一定時間で硬化するようなもの(シリコンゴムとかエポキシとか)を使うと思うんだけど、これは何?
二剤混合の一方を混ぜ忘れてるとかだろうなあ。
一人或は何人かの工員が手順を間違えて作っているかして、この工員の手に拠るロットが全滅とかいう感じなんじゃね?

取り敢えず、このままはどうしようもない。
明らかに不良品なので、ここで引き返して返品するという手もあったが、非常に失望したし返品には時間が掛かるしクソ面倒臭いし壊れたって別にいい寧ろ壊れてしまえばいいという気分なので、このドロドロ充填剤を取り除いてやろうかと。
うまく取り除くことが出来れば、まあ運が良かったということで。
色々試してみた結果、このドロドロは水溶性は無く、石鹸類は全然ダメで、アルコールに少し溶ける。
Mr. HobbyのMr. Tool Cleanerにはそこそこ溶ける。
なのでティッシュで或程度ドロドロを拭き取って、その後Mr.ツールクリーナーで或程度洗い落とす。
取り敢えずこれで或程度ドロドロが取れたので、あとはレトロバルブのケースに無水エタノールを充填剤のように流し込んでそこにレトロバルブの中身を差し込んで一晩ぐらい放置しようかと。
これでうまくドロドロが溶けてくれればいいんだけど・・・。

ドロドロが全部取れれば、あとはケースを捨てて中身だけで使おうかと。
まあ動けばだけど。

あと手に付いたドロドロがマジどうしようもない。
石鹸類では取れないし。全然水溶性無いし。
ティッシュに消毒用エタノールを噴き付けて、それで手をゴリゴリ擦ればなんとか取れないでもないけど、そんなことをしていると手がスゲー荒れてしまった。
部屋も溶剤臭いし。
もー。
マジどうしようもないぜ。
やれやれだぜ。
フツーに返品すりゃよかった。